1. Live Searchの正式リリース
GoogleはAndroidおよびiOS向けの「Googleアプリ」にて新機能 「Live Search」 を発表しました。
現在は米国におけるLabsのAIモード実験に登録しているユーザーを対象に提供されており、 音声を使ってWeb検索を進めたり、探索リンクを音声対話の延長で扱えるようになっています。
外出中や旅行準備など「手がふさがっている状況」で特に効果を発揮します。
Googleアプリを開いて新しい「Live」アイコンをタップし、 「スーツケースの中でリネンのドレスがシワにならないようにする方法は?」などと話しかけると、 Geminiを基盤としたAIが即座に音声で回答してくれます。
さらに「それでもシワになってしまったらどうすればいい?」と続けて尋ねることも可能で、 会話の流れで自然に追加質問ができるのが特徴です。
2. バックグラウンドでの利用とTranscript機能
Live Searchはバックグラウンドで動作するため、他のアプリを使っていても音声でのやり取りを中断せずに続行できます。
また、音声応答だけでなく「Transcript」ボタンを押すことでテキスト形式の応答を確認したり、 そのままテキスト入力で質問を続けることも可能です。
過去のやり取りをもう一度確認したい場合も安心です。
AIモードの履歴にアクセスすることで、前回の会話の続きから再開できる仕組みが整えられています。
3. Geminiを基盤とした高度なAIモデル
「Search Live」で利用されているのは、Google独自にカスタマイズされたGeminiの音声特化モデルです。
Google Searchの高品質な情報システムを基盤に構築されているため、質問の内容や場所を問わず、 信頼性の高い情報を即座に取得できます。
特に「クエリファンアウト」と呼ばれる技術を活用することで、幅広いWeb上のコンテンツを効率的に収集し、 利用者に多様な視点や新たな探索機会を提供します。
4. 利用方法と今後の拡張予定
米国内のLabs AIモード利用者は、検索バー直下に表示される新アイコンから「Search Live」にアクセスできます。
今後数か月のうちに、音声入力だけでなくカメラを使って目の前のものを検索に反映するなど、 ライブ機能がさらに拡張される予定です。
これにより、ユーザーは目の前にある製品や風景をカメラに映しながらGoogle検索と会話し、 その場で役立つ情報や購入先、レビューなどに簡単にアクセスできるようになるでしょう。
5. シームレスな音声・映像検索体験
Search Liveは単に音声で回答を返すだけの仕組みではありません。
画面上には関連性の高いウェブリンクが提示され、さらに詳しく調べたいときにスムーズに移動できます。
また、音声応答の内容を聞き直したい場合でも履歴機能によりワンタップで確認が可能です。
他のアプリを操作しながらでも会話を継続できるため、ユーザーは途切れることのない検索体験を享受できます。
まさに「ながら検索」の決定版といえるでしょう。
まとめ ─ AIと連携した次世代検索
今回発表された「Live Search」は、従来の文字入力中心の検索から大きく進化し、 音声・テキスト・映像を組み合わせた新しい検索体験を提供します。
Geminiの高度なAI機能を活用することで、日常の疑問から旅行準備、学習、買い物に至るまで、 あらゆる場面で迅速かつ的確なサポートが受けられます。
今後も機能追加や対応範囲の拡大が予定されており、Googleアプリは単なる検索ツールから、 日常を支えるパーソナルアシスタントへと進化を続けていくでしょう。