1. ChromeのGeminiでブラウジング体験を向上
ChromeのGeminiは、閲覧中のウェブページ（複数可）の複雑な情報をわかりやすく説明してくれる機能です。
エンタープライズグレードのデータ保護と制御を備えたGoogle Workspaceを通じて、企業向けの利用も可能になります。
さらに米国ではChromeのモバイル版でも提供が始まり、自宅でも外出先でもAI機能を活用できるようになります。
2. エージェント型ブラウジングアシスタントの導入準備
数ヶ月以内に、ChromeのGeminiにエージェント機能が導入される予定です。
これにより、ヘアカットの予約や食料品の注文など、日常的なタスクをGeminiが処理してくれるようになります。
ユーザーがやって欲しいことを伝えると、Geminiが代わりにウェブページ上で操作してくれ、必要に応じて自分で停止することも可能です。
3. タブを整理する
ChromeのGeminiは複数のタブにまたがって動作し、情報を比較・要約できます。
旅行の計画を例にすると、フライト、ホテル、アクティビティの情報をまとめて1つの旅程に統合し、計画のストレスを軽減できます。
4. 以前アクセスしたウェブページを見つける
過去に見たサイトを思い出せないとき、ChromeのGeminiが役立ちます。
「先週ウォールナットのデスクを見たサイトは？」や「新学期の買い物で読んだブログは？」といったプロンプトを入力することで、該当サイトを呼び出せるようになります。
5. タブを変更せずにGoogleアプリを操作
ChromeのGeminiとGoogleアプリ（カレンダー、YouTube、マップなど）の連携が強化されました。
これにより、開いているページを離れることなく、予定の登録や位置情報の確認が可能になります。
たとえばYouTube動画で特定の場所を探す場合、Geminiに話しかけるだけでその場所に移動できます。
6. アドレスバーからAIモード検索
パソコン版Chromeのアドレスバーから、Google検索のAIモードに直接アクセスできるようになります。
AIモードでは複雑な質問にも対応し、詳細な回答や追加の質問を簡単に行えます。
7. ページについてさらに詳しく知る
アドレスバーから現在開いているページ全体について質問できるようになります。
Chromeはページの内容に基づいて関連質問を提案し、検索画面にはAIによる概要が横に表示されます。
ページを離れずに追加の質問が可能なため、効率的に情報を得られます。
8. 怪しい通知や不要な権限の排除
Chromeはスパムや詐欺の可能性がある通知を検出し、表示するか登録解除するか選べるようになりました。
この機能により、Android版Chromeでは不要な通知が1日あたり約30億件削減されています。
また、サイト権限リクエストもAIが最適化し、不要な権限は控えめに提示されます。
9. 侵害されたパスワードを1ステップで変更
Chromeは従来からログイン情報を安全に自動入力し、漏洩時には警告を出してきました。
今後はAIをパスワードエージェントとして活用し、Coursera、Spotify、Duolingo、H&Mなど対応サイトで保存済みパスワードをワンクリックで変更できるようになります。
まとめ ─ AIとともに進化するChrome
今回発表された一連の機能により、Chromeは「単なるブラウザ」から「AI活用型アシスタント」へと進化を遂げています。
Geminiの統合により、検索・整理・思い出し・アプリ連携・セキュリティといった多様な領域でユーザー体験が向上し、より効率的で安心できるブラウジング環境が提供されていきます。