1. 概要 ─ Gemini 2.5 による高度な検索
AI モードは、Gemini 2.5 のカスタムバージョンを活用して設計されています。
従来は複数回の検索が必要だった複雑な質問を、一度の入力で処理できる点が最大の特徴です。
これにより、検索の効率性と回答の正確性が大幅に向上しました。
2. AI モードが得意とするタスク
AI モードは、次のような「一歩踏み込んだ質問」に特に強みを発揮します。
- テーマを広く調べたい探索的な検索
- 地域のおすすめや観光情報を探す
- 旅行プランを立てる
- 複雑な手順や手続きを理解する
実際の利用データからも、従来より2〜3倍長い検索クエリが投げられていることが確認されています。
3. 実際の利用例
例えば「旅行のプランを立てて。芸術的な場所や歴史的な場所を巡る内容で、夕食におすすめのレストランも含めて」といった質問にも対応可能です。
AI モードは複数の観点を組み合わせ、最適な提案を生成します。
4. クエリファンアウト技術の仕組み
AI モードは Google 独自の「クエリファンアウト」技術を利用しています。
この技術は、ユーザーの質問を複数のサブトピックに分解し、それぞれを自動的に検索。
その結果を統合することで、従来の検索よりも深く関連性の高い情報を得られます。
5. 追加質問での深掘り体験
先ほどの旅行プランの質問に続けて「10月に行く場合、この地域で開催予定のお祭りはある?」と尋ねれば、 さらに新しい観点を加えた情報を引き出せます。
こうした「会話的な検索」が、AI モードの大きな特長です。
6. マルチモーダル対応 ─ テキスト・音声・画像
AI モードは、テキスト入力だけでなく音声や画像を活用したマルチモーダル体験を提供します。
- マイクアイコンをタップして音声で質問
- 写真を撮ってアップロードし、内容を解析
例えば、スペイン語で書かれたメニューを撮影し「ベジタリアン向けの料理はどれ?」と尋ねると、 各料理の内容を確認したうえで適切な回答を返してくれます。
7. まとめ ─ 新しい情報探索の形
AI モードは、従来の検索を超えた「深く、会話的で、自然な検索体験」を実現します。
複雑な質問を一度で処理し、マルチモーダルでの入力にも対応することで、 あらゆる場面での情報探索を支える強力なツールとなるでしょう。